ビートルズ

僕にとっては小学生時代から聴いている音楽で「今さら…」という音楽だった。もちろん彼らの影響大は明白で僕のサウンドや曲に反映されまくってるけども。あくまで過去好きだったもの、たっぷり勉強し習得しつくし卒業したもの、という位置付け。それが一変したのは日テレの仕事でtomoya氏に逢ってから。彼は当時24歳くらい。アンソロで目覚めそのまま現役でビートルズマニアを続けてた若者だった(当然オアシスもレディヘも聴いていた)。しかも驚くことに彼はビーチボーイズのペットサウンズを崇拝していたのだ!僕が20年かけて歩いた道を数年で歩んだ彼の中に僕は過去と現在を繋ぐ自分の姿を見たのだった。彼は僕の音楽にまるでジョンのごとく忌憚無い意見を述べ、時には内心ドキッとすることもあったが、ほとんどの場合、実に的確な指摘をしてくれた。過去の栄光に囚われ、新しい曲はキャッチーじゃないし以前のようにはもう受け入れられないだろう…と自信をなくしていた僕に「少年の10月」と「Brand-new World」は名作だと言い、基本に立ち返ることを教えてくれたのだ。
僕の1996年のアルバム「ひつじSongs」は自分にとってのペットサウンズだと思った(当時)。「僕は僕らしく」で始まり「それぞれの夏休み」で終わるあの流れは、僕にとっての音楽の進歩の流れ、つまりビートルズで入りビーチボーイズで終わるというその流れのまま構成されていた。これは考えてやったのではない。自然に最後にはそうなってしまったのだ。僕が歩んだ音楽の道そのままを表してるのである。
そして今僕は同じ事をやっている。そのまま僕の音楽の道を表すという作業を。
(1月20日の非公開日記)

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